#41 有名ビーチとバッティングセンター
- 2021.07.31
- 3.まったく分からない
- ナンパ, パースペクティヴ, バッティングセンター, パラダイムシフト, ビーチ, ベストビーチ, ユーザーイノベーション, 多面性, 海, 生活圏外, 蜃気楼, 認識論的転回, 非関連多角化
「時間が出来たら浜辺に行こう」
「南国のビーチでくつろごう」
「海にナンパしに行こう」
などなどと有名ビーチに行く人達が、まさかついでに「バッティングセンター寄って行こう」と思うとは到底思えない。
そんな事は想像に難くない。
では、なんでこんなタイトルで記事を書くのか?
今までの「通算盗塁」や「難読地名」や「三大祭」や「同じ名前」なども同じで、関連性のないタイトルで記事を書く事をよくここまで続けるもんだが、その理由の一端が整理できたので綴っておく。
ただ単に自分的に毎記事、毎記事むりくりな意味づけで屁理屈を書くのが楽しいのだけなのだが、その毎記事のむりくりな意味づけ行為<意味のなさそうな関連付けの理由>に、何か意図があるかのようにさらにメタ的に意味づけを行う。
たまに屁理屈を超えて、自分でも<なるほどね>と感心してしまう記事もあるので、死ぬほどヒマなら読んでほしい。
さて、<意味のなさそうな関連付けの理由>の一端の話だが、アカデミックな雰囲気を出すならば、経営学的な非関連多角化の模索みたいな志向ではなく、認識論的パースペクティヴによるバッセンの魅力の再考である。
どういう事かというと、私はバッセンの運営者ではないのでオーナー様視点ではみれない、いちユーザー視点から手を変え品を変え、バッセンの見方を変えてみる。
そうしてバッセンを複眼的に観察し、バッティングセンターの魅力の多面性をあぶりだそうという試みをしている。
この試みは特に、バッセンの産業としてのサービス的特徴や、建物としてのデザイン的特徴などの側面ではなく、その地その場所に在る娯楽施設として地理的特性を座標として、他の旅行(外出)の目的になりそうな事柄を適当にまとめて、その目的地と近くのバッセンを無理やり結びつける。
それが引きこもりがちな自分の日常に外出(旅行)をもたらせば良いし、別に行かなくてもこれが基になって旅行プランを「計画してる」だけで楽しいし、ついでに一回行ったっきりのバッセンが記憶に定着するのも楽しいし。
最初に言ったが、ただ無理やりこじつける文章を書くことだけでも楽しい。
たくさんのバッティングセンターに行く、だけではなく、どこのバッセンに行こうかと迷いながら計画し、計画し尽くされた経路を外れながら迷って帰ってきて、後日行ったバッセン旅をいじくりながら、ブログを書く。このブログは、そうゆう類のひまつぶし作業である。
この<迷う>という事についての楽しみ方は『#29 PartⅡ 全店制覇したくなるバッティングセンター~バッセンメイン編~』でもう少し細かく書いたつもりだ。
「全国のバッティングセンターに行っている」と聞くと、
なんでそんなにバッティングセンターに行くのか?
と、誰でも普通にそう思うだろうし、自分でも常にそう思っている。
私は「ヒマだから」としか答えようがない。(コロナを機に辞めました)
バッセンにのめりこまない一般ピーポーも、バッセンに通ったりした事のある野球経験者も、バッティングセンターに行く人は別になんとなく行ってるのだろう、特に深くは考えることはないだろう。
もし「なぜバッセンに行きたいのか?」「バッセンの魅力は何か?」という問いを考えてもらったとしたら、答え得るバッセンの魅力は下記のようなものだろう。
1-1、バッティング動作という運動が魅力的。「ストレス発散・運動不足解消」
1-2、打撃練習場としての施設が魅力的。「高速球・変化球・硬球が打てる等」
1-3、遊戯施設としてのサービスが魅力的。「回数券・会員カード・ポイントが貯まる等」
1-4、HR(ホームラン)の景品や賞品が魅力的。「ボールペン・賞金がもらえる・月間ランキングに載る等」
1-5、複合レジャー施設として魅力的。「ゴルフ・ボウリング・釣り堀・ボルダリングなど他のアクティビティやスパやショッピングや飲食も楽しめる等」
もう少し考えてみると、このような事も考えられる。
2-1、建造物として魅力的。「ドーム系・二階建て系・屋上系・倉庫系等」
2-2、スタッフさんやオーナーさんの接客過剰が魅力的。「ナイスバッチ、がんばってください、スタンプ貯まりましたね、などと常連として扱ってくれる等」
2-3、スタッフさんやオーナーさんの接客不足が魅力的。「いつ行っても誰も居ない、ブレーカー上げてからやってね、コインが買えない、呑まれる、などと不干渉でいてくれる等」
2-4、前述の諸々をSNSなどにアップするフォトジェニックスポットとして魅力的。「自分のバッティングフォームや建物の内観・外観等」
そしてこれらがどういった意味合いの消費行動なのかと考えると、
動きたい、HR打ってみたい、で景品欲しい、でHRランキングとか大会で勝ちたい、写真撮りたい、でSNSにアップしたい、でいいねとかされたい、あるいはPCに保存しときたい、ただなんか一回行ってみたい、といった動機に動かされていると考えられる。
これらは、運動欲求、好奇心、所有欲、挑戦欲求、競争心、関係性欲求、承認欲求を満たしている。
人々は、こういった欲求を多元的に満たすためにバッセンへ足を運ぶ。
面白い事に、この欲求の抱き方、満たし方の強弱や傾向にはその人の「野球経験」が大きく関係しているという事にある時、気がついた。
10~50代に多いバッセン好きの「野球経験者(男性)」では主に、競争心にこだわりがちで、1-2、に強めに焦点が合っている。
バッセン好きの「野球非経験者(男性)」は、挑戦欲求、所有欲にこだわりがちで、1-3、1-4、に強めに焦点が合っている。
バッセン好きの「女性」は女性というだけで関係性欲求が強めだと思い込んでいるが、やはりバッセン好きの男性同様「野球経験」の有無でその傾向には差が出るのだと思う。
バッセンが特別好きという訳でもない方は、なんとなく生理的欲求の運動欲求、1-1、に基づいてスイングしてると思う。
これらは「野球経験者」が、バッセン利用は打撃練習であるべきだと思い込んでしまっている固定観念=名付けて「野球人的ドグマ」の影響であると考える。
対して「野球非経験者」はもともと「野球人的ドグマ」の影響下には無く、バッティングセンターは生活圏内にあるアクティビティのひとつ、1-1、1-5として始めるはずである。
そうしてる内に1-3、1-4、2-1のような利用方法にハマり通いだす。
そしてもうひとつ言いたいのは、10代未満のお子さんを連れてくる親御さんは、大概この「野球人的ドグマ」を利用して我が子にしつけを叩き込みに時間とお金を使いにバッセンに来る。
(この利用が一番ナンセンスだと思うが、当人は野球人的ドグマには気が付けない)
この記事でもう少し大袈裟に書いたので、野球経験者バカ親様には読んで欲しい↓↓↓
『愛知県名古屋市 硬式軟式屋内打撃練習場 フルスイング』
私は少年野球経験者でもあるが、おおむね野球非経験者の気持ちでいるという、いわゆる半ちく野球人だが、ことさらにバッセンにハマった理由としては後者(野球非経験者として)の理由の方が色濃かった。
ただ自分でも、隣打席で他の方が良い打球を打たれるとこの野球人的ドグマがうずき、疲れたくないのに負けじと良い打球を打とうとフルスイングしてしまうというジレンマを何度も経験した。
このように「野球非経験者」でもハマって通いだして、なまじ打撃動作の知識が入ってくるとこのジレンマに気が付いてくる。
そして「結局、バッティングセンターなんて生きた球じゃ無い」
野球人的ドグマに侵された野球経験者は、こんな言説でバッセンを揶揄してしまったりする。
これは全く不当な物言いだと思うし、そんな態度ではバッセンの魅力を見落としてしまうので残念でならない。
野球のバッティングとバッティングセンターは別物と扱わないとこういったおサムい発言をしてしまう。(実は私も言った事があるが)
バッセンでよく目にするゲームで例えると、太鼓の達人と実際のバンドのドラム、キックターゲットと実戦のPK、ビートマニアと実際のターンテーブル、ストラックアウトと実戦の投球。
本来はこれらくらい別物だという理解であれば、バッティングセンターはバッティングセンターとしてそれ以上でもそれ以下でもなく楽しめるのだが、野球人的ドグマ(野球経験者)はそうはさせない。
「ミートポイントの確認」とか「フォームチェック」とか「トップの位置」とか「スイングの軌道」とか野球の打撃動作として動きを査定してしまう。
必ずしもそうしなきゃいけない事は無い。し、あまり打撃動作にこだわるようだとウザい。
このジレンマに悩まされない方法を知っている。
それは、このブログでずっと紹介している「生活圏外」のバッセンへ行く事だ。
それもうんと遠くに。「ちょっと遠征してきた」レベルではなく「旅行に行ってきた」レベルの距離感くらいにだ。
そうするとバッセン利用の動機付けは、伝統的な利用方法の野球人的ドグマから離れ「認識論的転回」をみせる。
うんと時間をかけて知らない土地のバッセンに足を運んでみる
↓
打ちだすとやっぱり野球人的打撃動作を意識しちゃう
↓
だが、打撃練習なら移動に相当な時間を使ってまで来るのはおかしい
↓
なら打撃練習以外の目的も楽しもう
↓
「あっバッセンのここが楽しい」
バッティングセンターの利用というものは、なにも「打撃の練習」だけに囚われる事はなく、ただ写真を撮りに行く、ご当地グルメを食べに行くついでに運動する、明らかな内野フライのような打球を狙って打ってHR的に当てる、というようにバッセン利用者の意識が変容してバッセンの魅力が再度練られる。
こんな感じでバッセン利用者の意識のパラダイムシフトがおこったとしたら、わけが分からないバッセン旅行者が増えたとしたら、それは消費者側からのユーザーイノベーションに他ならない。
バッセンオーナー様側から働きかけてほしい事もあるのだが、それはまた長くなるのでまたいつか。
4回目?の緊急事態宣言だしねー。
■有名ビーチとバッティングセンター
サンセットビーチ・フサキビーチ(沖縄県・石垣島)・・・「スポレクランド」(沖縄県石垣市)
与那覇前浜ビーチ・砂山ビーチ(沖縄県・宮古島)・・・「たいらバッティングセンター」(沖縄県宮古島市)
伊江ビーチ・GIビ-チ(沖縄県・伊江島)・・・「伊江島カントリークラブ」(沖縄県国頭郡)
千里浜なぎさドライブウェイ(石川県羽咋市)・・・「スポーツプラザFDK」(石川県羽咋市)
御宿海水浴場(千葉県夷隅郡)・・・「大原ガーデン」(千葉県いすみ市)
多々戸浜海水浴場・白浜海岸(静岡県下田市)・・・「TAKE FUN! 大仁ボウル」(静岡県伊豆の国市)
大洗サンビーチ(茨城県東茨城郡)・・・「SSスタジアム」(茨城県東茨城郡)
白良浜(和歌山県西牟婁郡)・・・「いちのせバッティングセンター」(和歌山県西牟婁郡
)
江の島・湘南海岸(神奈川県藤沢市)・・・「スウィングスタジアム湘南」(神奈川県鎌倉市)
ワイキキビーチ(ハワイ州・オアフ島)チャーリーヤングビーチ(ハワイ州・マウイ島)・ポロビーチ(ハワイ州・マウイ島)・・・「ヒターズ・パラダイス」(ハワイ州・マウイ島)
ココパームガーデンビーチ・ガンビーチ(グアム準州・グアム島)・・・「ストライクゾーン」(グアム準州・グアム島)
タガビーチ・チュルビーチ(北マリアナ諸島テニアン島)・・・・「Home Run Outdoor Batting Cage(閉店)」(北マリアナ諸島テニアン島)
ミッション・ベイ・オレワ・ビーチ(ニュージーランド・オークランド)・・・「The Fieldhouse」(ニュージーランド・オークランド)
ブロードビーチ・サーファーズパラダイスビーチ(オーストラリア・ゴールドコースト)・・・「Palm Meadows Golf Course」(オーストラリア・ゴールドコースト)
-
前の記事
大阪府豊中市 千里ニュータウンバッティングセンター【HR的あり】 2020.06.07
-
次の記事
Recommended Travel Destination In Kyoto 2022.06.13