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#14 バッセン旅の恐怖体験ベスト3とバッティングセンター

#14 バッセン旅の恐怖体験ベスト3とバッティングセンター

ベスト3:タイのぼったくりタクシーの運ちゃんに連れてかれた団地
バンコクバッティングセンター

ベスト2:韓国でロシアンアガシを待った部屋
韓国 チャガルチのバッティングセンター2

ベスト1:滋賀県の犬上ダム湖近くの山道
彦根バッティングセンター

私は自分の事を、比較的穏やかで温和な人間だと思っている。

というか、寡黙で引きこもりがちで根暗で根に持つタイプ人間だと思っている。

冒険心の強い「人生アドベンチャーっス」みたいなネアカで社交的な旅人とかのブログとか見ていて、「旅は人とのつながりだ」とか「旅は常に成り行き任せだ」みたいなのを押し付けてくるのが「嫌だわ~」と思ってる自分を見てつくづくそう思う。

とにかく好奇心の赴くままに行き当たりばったりでなんくるないさぁ~って感じの雰囲気はあまり好きでは無い。

どちらかと言えば、ことなかれ主義で余計な事は避け、トラブルに対しての保険をかけるタイプで、上記のような旅人からしたらつまらない人間だと思われるかもしれない。

基本的に人間の人生は死ななきゃなんくるないので、ネアカな旅人はずーっと行き当たりばったりで笑ってられるのだろう。

私は違う、私はネクラな旅人だ。

いつも下調べや事前準備は抜かりなく行うし、しかるべき代替案の用意もかかさない。

ただし実行段階では既定路線から外れる事が大好きなので、旅の備えや下調べや事前準備はドラマチックな旅の終わりを迎えるための丁寧な前フリ作業だと思っている。

出掛ける前日まであんなにワクワクしてたのに、出発した途端にウンザリして「もう帰りたい」事は良くある。

下調べや事前準備をしていても、していなくても、なんだかんだ旅にでれば予期しない笑える出来事には出会える。

それはそれで楽しいが、自発的に楽しい事をつくるといったら、予定調和を裏切る事くらいしか自分で出来る事は無い。

と、言うかいつもそれが面白い。

さんざん電車のダイヤを調べ上げておいて、到着したらレンタカーを借りちゃう自分とか。さんざん「巡回バットマン問題」と呼んでいる「巡回セールスマン問題」の最適解らしきバッセンの巡り方を幾通りも調べ上げておいて、問題設定に入れてないバッセンに向かっちゃう自分とか。

旅に出ればどうせフザけてボケて裏切る自分の事を知ってるから、その日の自分の為に下調べという丁寧な前フリをしてあげてる根暗な時間が好きだ。

バッセン旅の大半はこの時間が占めている。

使う時間配分もそうだが、バッセン旅の醍醐味も、実行日にぶち壊されるであろう台本をつくる時間、どんなオチでも辻褄が合うようにゆとりをもたせて慎重に真面目に旅程をつくる時間、当日に想定外な行動をとれるように制限しすぎず幅を持たせた旅程をつくる時間、これらが80%~90%くらいを占めていると思っている。

ほぼ無限の選択肢を思いつく限り洗い出しておく。

予定は決め過ぎないが、考え得る経路を調べ尽くしておく。

だからバッセン旅は、ほぼ家の中で楽しんでいると言っても過言ではない。

「巡回セールスマン問題(巡回バットマン問題)」とは何か?

仮に10か所のバッセンを巡るとした場合、選択肢となる経路は18万通り以上もあるという組み合わせ最適解に関する難題の事だ。

そんなバカなと思うが、実際そうらしい。

この自分の感覚とのパラドックスに惹かれた。

初期は考え得る選択肢の50%~80%くらい準備しておいて、あとは当日なんとかするっしょ、くらいでやっていて、結局なんとかなっていた。

しかしこの「巡回セールスマン問題(巡回バットマン問題)」を知ってから、自分が思いつく選択肢の300%も400%も調べあげて準備する楽しさを知った。

泊まりの旅となるとこれに加えて「ナップサック問題」も発生するので、この「巡回セールスマン問題(巡回バットマン問題)」を楽しみだすと終わりが無い。

パソコンの前で当日の自分を想定しながらプランを練り尽くす趣味は、どう差っ引ても引きこもりな根暗な趣味と言わざるを得ない。

だが、実行日当日は、もう別人になる。

相当な時間をかけて練りに練ったプランを奇想天外にブチ壊して、昨日までの自分を裏切っていく作業をする、予定もクリアして昨日までの自分を一歩上回る行動をする。

このバランスが難しくて楽しい。

前日までの自分に選択肢を400%も洗い出されている場合、それを裏切る作業は睡眠時間を削ったり過酷な連続運転を強いたりと、体に負担をかけるが、昨日までの自分を驚かすためならなんとかする。

「それは知ってた」と思って帰ってきたくない「それは知らなかった」と感じて帰ってきたい。

だから途中までプラン通りに実行して前日までの自分を安心させて泳がせておく、そしてスイッチを入れて変な気を起こしたら一気にプランをガチャガチャにして予想しなかった経路だが予定もクリアして辻褄を合わせて帰ってくる。

この変な気を起こす時の予兆は口唇ヘルペスの時のそれと似ている。

話が脱線し過ぎて何が言いたかったのか見失った。

ちょっとタイトルに戻る。

バッセン旅ではバッティングセンターを安易に「ランキングにしない」「評価付けない」という戒律を守る事で、毒っ気のある嫌味や皮肉を自由に放言している。

でもブログを書いてるとどうしても「ランキング形式にしたい」という欲求が心に巣食ってくる。

そこで私は考えた。

先日のタイのぼったくりタクシーの運ちゃんの彼に倣おう。

今後もランキングにしたい欲求に対しては禁欲的な姿勢で書いていくが、超絶に主観的なランキングならば良いだろうと。

私がバッセン旅の中で経験した私だけの恐怖体験ランキング、私が主観的に感じた恐怖度ランキングというのでどうだろうか。

前述のような事前準備という前フリに余念のないバッセン旅の中で、前フリが弱いと感じたのかボケ過ぎて危険な目に遭遇した事が多々ある。

そんな危険を感じた瞬間に、おそらく大量にアドレナリンが出たであろう事から、そんな旅の方が記憶に残りやすい。

そのように自分が主観的に感じた危険度ランキングというかたちで「バッセン旅の恐怖体験ベスト3とバッティングセンター」というタイトルにした。

自分の恐怖体験をランキングにしてるだけで、それにひも付けたバッセンの評価とはなんら関連性をもたない。

これでどうだろうか、辻褄が合ってきただろうか。

では、ベスト3からベスト1の順番で記述する。

ベスト3:タイのぼったくりタクシーの運ちゃんに連れてかれた団地
バンコクバッティングセンター

先日書いた長文のタイ旅行記の中で、タクシーを降ろされて急に単独行動させられた際に出くわした佐々木健介似のタイ人を見た瞬間の出来事である。

結果、単に取り越し苦労だったが、日本でもイケイケな知人がタイでスリに遭ったエピソードが予備知識にあったので余計に怖かった。

そのエピソードとは「日本人は海外旅行でスリに遭いやすいので注意」という一般認識を覆すものだ。

日本人は上記の忠告を「旅行気分で浮かれてるからバッグや財布に注視しないでよそ見しがち」くらいにしか考えてないように思う、少なくとも私はそうだった。

実際に知人は、アジアに行った際に街中でいきなり小中高生くらいのキッズ達7~8人に囲まれたそうだ。日本人を見つけて「サングラス買ってくれ」とか「このアクセサリー買ってくれ」とか単純に「とにかく金くれ」みたいに現地人達にワチャワチャ近寄られ囲まれる事は私もバリで経験したことがある。

知人は「そうゆうのいいから」と振り切ろうとしていたらケツポケットの財布を抜かれたらしい。

「おい、テメェそりゃ無ぇだろう」と振り向くと、そこにはナイフを出したキッズが睨んでいたという。

これは日本人が考える「スリ対策」では防げない、これはジャパニーズカツアゲだ。

日本ではかなりイケイケな日本人ですらこれなんだから、気付かない内にスられているスマートなスリに遭うくらいなら御の字なんじゃないだろうか。

日本の治安で暮らしている日本人観光客は、今後も浮かれて海外でカツアゲに遭い続けるのでは無いだろうか。

そのイケイケの知人とは、日本で結婚式のご祝儀泥棒を働いた同級生の人間を特定してゴン詰めして、自白させ、その親からキッチリ実害以上の返済をさせ、そのご祝儀泥棒を地元から追い出すような人が、このカツアゲの時は無抵抗を貫いて諦めたというからなおさら、私は佐々木健介似のタイ人を見た瞬間に、ある程度の抵抗とあっさり観念するタイミングを天秤にかけていた。

普通は、無駄な抵抗はよした方がいい、もしこのケースに遭遇したら素直に旅行費を諦めた方がいい。

インナーボディバックなどをシャツの下に着用したりして、あらゆるポケットに分散させておくのが得策なんではないだろうか。

あと、日本人観光客への注意喚起は「スリに注意」と言うと語弊が生じる。

喚起すべきは「カツアゲか強盗に注意」だ。

ベスト2:韓国でロシアンアガシを待った部屋
韓国 チャガルチのバッティングセンター2

これは、韓国人の友人の結婚式にお呼ばれ頂いた時にそれと抱き合わせで釜山付近のバッティングセンターを巡った時のバッセン旅で、それにさらに抱き合わせで韓国の「アガシ」と呼ばれる風俗に行ってみた時の事だ。

マンションアガシやエスコートアガシなどもあるので、日本で言うところの「ヘルス」だと思って間違いない。

ひとくちにヘルスと言っても日本だって色んな種類がある。

洗体や性感や回春のホテヘルやデリヘルなどだ。

一般観光客向けには日本語の表記があるHPで日本語で対応してくれるデリバリーアガシなどもある。

バッセン旅ついでではそんな真っ当な風俗へは行かない。

てか、日本でも「風俗じゃぱん」「シティヘブン」「ぴゅあらば」に載るような表の風俗にはあまり行かない。

電話では問い合わせられないような所の方が恐怖も相まって色々と興奮する。

この日も調べた限りで一番怪しい、立ちんぼが出没するというアングラなストリートへパスポートや荷物は部屋に置いて、120000ウォンだけ持って行った。

そこは50mくらいの1本だけでの通りで、ハングル語とロシア語の看板の店がちょうど半々くらい集まっているような通りだった。

しかし、当局の締め付けでも厳しいのかおばちゃん2人を除いて若い子は誰も居ないので、2ブロックを4往復くらいした。

確か22:00くらいで、おばちゃん2人しか見ないひと気のない異国のアングラストリートは、電灯も少なく防犯カメラなども無い。

観光客からすればトラブルがいくらでも起きそうな死角だらけの寂しい夜道で、歩いているだけでも緊張した。

4往復目でフと気付く。あのおばちゃんが窓口なんだと。そして近寄り小声で「アガシ?オーケー?」と呟くとおばちゃんは頷き「100000ウォン」と言い、手招きし私を先導した。

「ロシアン?オーケー?」と強調するが伝わってるのかはわからず、すぐ近くのとても営業しているとは思えない宿へ案内された。

たしかそこの受付で100000ウォンを払い、テンミニッツと言っていたが25~30分くらい待たされた気がする。

その部屋は天井がやけに低い6畳一間ほどで、音だけうるさく全然効かないエアコンと、ヤニとカビだらけの部屋で、潔癖のケの字も無い私でも気分の悪くなるような汚さで、その上に部屋から出るためのドアノブが無いという監禁するにはちょうど良さそうな一室だった。

room

bed

異国の治安の悪いストリートの訳の分からない小部屋で理由も分からず待たされる時間は長く感じ、不安を募らされた。

もし、コリアンかロシアンの輩みたいな人間が入ってきたら、すぐさま残りのウォンを差し出して「謝罪の王様」よろしくジャパニーズ土下座でもしようかと考えていた。

そう、私は阿部サダヲに似ていると言われた事がある。

結局タバコを4~5本吸ってたらロシアンのパツキンのチャンネエが入ってきた。やたらと下半身だけ図太くて参った。

マップを見せてウラジオストック出身だという事しか分からなかった。

当時は勃起薬を活用していたので効能が弱まる前に、第一波を利用して瞳を閉じてこちらの類稀なる努力で果てた。

そんなジャパニーズ「妄想」の努力も知らず彼女は私の腹の上で「クイックリー!」と言い放ちやがった。

緊張と緩和と割に合わないムスコの頑張りを強いられた事と「So long」ではなく「早漏」と言われた事は許しがたかった。

もし私がプーチンかそれ同等の権力を持っていたら、彼女の明日の息の根は無い。

さらにイラついたのは、そのままロッテホテルのカジノに向かったらパスポートが無いと入れないというので、無駄な往復をさせられた事だ。

とんぼ返りでホテルに向かい、安っちい金庫の中に入れていた残りのウォンとデビットカードとパスポートをちゃんと確認したところ、、、

私はプーチンでは無かった。

そして、その後カジノで200000ウォンが返ってきた。

ベスト1:滋賀県の犬上ダム湖近くの山道
彦根バッティングセンター

これは、私が1年半ほど不労者をしていた時の9~11月にかけて、東京から京都までを、途中で帰宅を挟みながら原付でバッセン巡りをした時の事だ。

その原付は、東京で乗っている時にもう既に坂道で時速10~15kmとかしか出なくなる時がある壊れかけの廃車寸前の状態であった。

90ccか100ccに乗り換えようと思い、静岡で中型免許を合宿で取りに行くのに壊れる所まで乗ってみようという考えで走り出した。

なんとなくだが厚木とか小田原あたりで壊れて、その場で廃車して、その後は新幹線で行くだろう、そのように考えていた。

最終的にその原付は、おそらくVベルトかなんかが伸びてただろうが、京都でパンク修理やプラグ交換などを経て、岡山まで行って息絶えた。

そんなスピードの出ない原付で、箱根を通る1号線の夜のトラックにビュンビュン抜かれるときも恐かったが、そこはさすがにプロのドライバー達で、誰も私を轢かなかったし、私も避けに避ける自信はあった。

静岡で一度、名古屋でも一度、駐輪して、一時帰宅している。

それでもなんとか壊れない台湾製の原付に敬意を表して、私はその原付の生まれ故郷の台湾の近くへ寄っていこうと、バッセンを巡りながら日本列島を西へ西へ進んだ。

ある時、名古屋のバッセンの数のあまりの多さに、一旦休憩して、京都に行きたくなったのである。

岐阜から滋賀に入って京都に辿り着いて、普通の観光をしながら、さきの修理を施した。

私はバッセン巡りもしていたが、次に岐阜に居を構えようとしていて現地視察も兼ねていた。

それらを一旦休憩して、京都に来てみたが、たしか10月の下旬あたりで、原付きでのバッセン旅は寒くてしょうがなくなったので、一回東京に帰ろうと決めた。

次のスタートは、けっこう無断駐輪出来そうな駅を見つけていたし、用事を済ましてないので、また名古屋からだろうと思い、名古屋へ戻る経路を辿った。

滋賀県の愛知川を渡ったあたりまでは、経路案内がiPhoneの電池を消費し過ぎるので、なんとなく覚えている来た道をそのまま戻っていた。

ただ本当に寒くて出来るだけ早く名古屋へ着いて原付きを停めて新幹線で帰りたいと思った。今考えればそれが間違いだった。

地図上で見ると岐阜経由での愛知入りは遠回りに見える。

すり抜けられる原付には関係ないのだが、行きに途中途中で渋滞していたのも知っていたので、同じ道が嫌になり、気を変えて三重を経由して名古屋へ戻る経路を辿った。

すると滋賀県犬上郡多賀町付近から三重県いなべ市桑名市あたりまでを結ぶ国道306号線というのがあり、グーグル先生がそれを案内してくるので、従って走ってみた。

全くというほど車の影は見当たらず多少の峠道ではあるがスイスイと気楽に走れてこれは正解だったと勘違いしていた。

遅い原付なので多賀町付近から40~50分くらい走ったあたりで、いきなり通行止めのような門が見えた。

「は?」

停まっていた工事関係車に乗っている人に聞いてみたが、崩落によりこの道から三重県には行けないらしい。

それは知らない。

だが、私の乗っていた台湾製の原付は2st(2ストローク)で、今乗っている4stのバイクより1/3~1/5くらい燃費が悪いので、急いで戻らねばならない。

途中でガソスタは見なかったはずだし、日没までの時間もある。

Uターンして、無難に彦根のホテルで一泊しようとも思ったが、それはそれでなんだか悔しい。

前にじゃらんで検索して彦根付近にイケてる安いホテルが無いのも知っていたし、何よりもより僻地へよりアングラなストリートへも入って行く事が「バッセン旅 bassen-tabi.com」の道程である。

来た道を戻り、最初の分岐の選択肢である県道34号線を少し迷いながら左折して、ガソリンスタンドがあるかも分からない、より一層山道の方へと走って行く。

このあたりで電波が3Gになったりとグーグルマップが機能しなくなってきていて、分岐なども確認せずに適当に曲がったりしていた。

そして問題の犬上ダム湖近くの山道へと入って行く。

「ガソリンが危うい」「電波が入らない」「スマホの充電が危うい」という一番危機的な状況で、走った犬上ダム沿いの道はさらに危機感をあおる所だった。

300メートル間隔くらいで「熊出没」「熊注意」「鳥獣保護区」「クマがでます!」「危険!クマ出没地帯」「動物注意」「クマ出没注意」との看板が立ち並ぶ。

色んな伝え方で「熊」の事しか書いていない、クマ専用ストリートとしか思えない。

季節は秋で、熊は冬眠前に凶暴になると聞いた事がある。

道路は舗装などされておらずガードレールもなく砂利で滑ったらそのまま犬上ダムへ突っ込める状態だ。

道幅は軽トラックしか通れないような狭さでガードレールもなくよそ見をしてたらそのまま犬上ダムへ突っ込める状態だ。

ダムじゃない側は人工的なのり面だったり、手つかずの森だったりと熊が待ち伏せするには都合の良い環境がある。

熊じゃなくてもダムじゃない側からなにがしかの動物が出てきてビクついて避けたらそのまま犬上ダムへ突っ込める状態だ。

季節は秋で、スズメバチも秋頃には凶暴になると聞いた事がある。

ハチや虫にビビったりして運転を誤ってもそのまま犬上ダムへ突っ込める状態だ。

舗装されてない道路というレベルではなく、途中で普通に木が倒れていたり、水が流れていてちょっとした沢になったりしていたが、慎重にアクセルを回した。

もし前方に熊を発見したとしても、止まらずにUターンできるほど道幅は無い。

もし引き返したとしても原付はフルスロットルでも時速30~40kmしか出ない。

もとより時速20~30kmもスピードを出したら砂利にハンドルをとられてそのまま犬上ダムへ突っ込める状態だ。

逃げ切れたとしても、戻ったさっき通った道に音を聞きつけて別の熊が居るという可能性もある。

で「ガソリンが危うい」「電波が入らない」「スマホの充電が危うい」。

この年に相模原市のラーメン屋に熊が入ってきたが、扉が閉まっていたので助かったというニュースを見て知っていた。

甲州街道沿いの相模原のラーメン屋を襲撃するくらいなのに、犬上ダムに迷い込んだ台湾製の原付を「ガオー」と襲撃しない保証はどこにも無い。

むしろ凶暴化してるなら、今、既にどこかで聞きつけてこちらに向かって来てるかもしれない。

もし襲われたら、スマホも何もかも諦めてやけっぱちでダムに突っ込んで水中に逃げようとまで考えた。

出来るだけ気付かれない方が良いのか、出来るだけ気付かせた方が良いのかも分からない。

どうせ2stのバイクのエンジン音はうるさくて動物には気付かれてるのでは?と思ったので、クラクションも鳴らしながら走る事にした。

この壊れかけの廃車寸前の原付は、バッテリーも弱い、すぐにあんまり鳴らなくなった。

歌いたくもないが大声で歌ってみたが、熊除けの歌を知らないし、人間だとバレる方がヤバそうだし、ノドも続かなそうなので止めた。

ちょうど良いのは口笛だと思い、ダム沿いの道、その後の山道をずっと口笛を吹きながら走った。

気分が良くノリノリでご機嫌な口笛を吹いているわけでは無い。

「死にたくない」という自己保存の本能に従って、口笛を吹いていた。

おかしくもないのに笑う行為(空笑い・つくり笑い)の後の虚しさに似た感覚を覚えた。

機嫌よくもないのに口笛を吹く行為(空口笛・つくり口笛)もあまりしたくないものだと思った。

この記事を書きながら思ったが、日本語は面白い。

さきの「つくり笑い」は、どうでもいい事を大見栄きられたり大げさに言われたりされた時にしてしまったりしないだろうか?

そんな感じで大言壮語を吐かれた時には、つくり笑いをしたりするか、心に中では「何言ってんだコイツ」と思っていても、とぼけた顔で「マジっすかー、ヤバいっすねー」などと言ったりするかしないだろうか?

「大きな事を言う。ほらを吹く。」そして「とぼけて知らん顔をする。平然として言う。」この両方とも日本語では「うそぶく」と言う。

なので上記のシチュエーションは「うそぶく人の話を、うそぶいて聞いていた」と表記しても間違いない。

さらに「うそぶく」には「猛獣などがほえる」そして「口笛を吹く」という意味まである。

なので「犬上ダムで熊にうそぶかれないように、私はうそぶいて走った」とも言える。

もう「うそぶく」なんて言葉は要らなくないか?

使い勝手はいいのか知らないけど、意味を増やし過ぎちゃって伝わりにくいこんな言葉を開発するなんて日本語も言語的には壊れかけの廃車寸前なんじゃないか?

それはうそぶきすぎか。

私もこのブログも、言語や日本語に盾突くような役割は担っていない。

そういう事は言語学者の金田一先生か『舟を編む』人たちに任せればいい。

ただ「ほらを吹いたり、大きな事を言う。」ような人間が私の周りに居たら、私がカツアゲしてやる。

ちなみに、2015年12月18日から現在までも国道306号線の鞍掛峠は通行止めである。

現在、ストリートビューで犬上ダム周囲全体は見れないが、スポットでは見れる。

もう一度言う。

もし私の周りに「ほらを吹いたり、妄言を言う。」ような”うそぶく”人間が居たら、私はパツキンにしてカツアゲしてやる。

それが熊みたいな人間だろうと関係無い。

今のところ本物の熊より恐いものは無い。

私は自分の事を、寡黙で引きこもりがちで根暗で根に持つタイプ人間だとも思っている。

ただそんなネクラな旅人は、時にうそぶく人間に対して、パツキンにしてクラクションを鳴らしてカツアゲしたりもする。

電灯も少なく防犯カメラなども無い場所でね。

もし狙われたと感じたら、せいぜい自己保存に努める事だな。

キミがいつまでうそぶいてられるか見守るとしよう。

何か意味深な文言なのは、私は今プライベートでキレているからである。

数えてみたら17年前に17歳になる歳にキレた以来なので、単純計算すると次には51歳になる歳でキレるはずだ。

現在の私は、薄暗い照明の防犯カメラなど無い、溜まり場のひとつだったあの神社に1個上の先輩を呼び出し「タイマン張りましょう」と言ったあの時と同じようにパンチパーマをかけている。

ケツ持ちなど居ないので表向きは「スポーツチーム」とうたっていた飲み会サークルのようでいて旅行イベントグループのようでいて、見た目は愚連隊のようなチーマーのようなギャングのような恰好をした私の3個上から1個下までの各世代から数名で構成された「WW学園」に私と、かの先輩は所属していた。

パー券やカンパの類も無く他元と比べれば比較的健全な集団で、土曜の夜に先輩方の誰かにハマるか五月蠅いバイクで走りに行くか安い焼酎を飲むかをして過ごすチームなので、そういう「スポーツチーム」だと、私は20日間に渡って滔々と説明したが、少年課の刑事さんは「じゃ、暴走族だね」と言ってパソコンで書類を作っていた。

私の香ばしくてほろ苦い記憶が蘇ってきたので、次回また触れたい。