#43 中国の上海のバッティングセンター(Batting cages in Shanghai, China)
「価値観って人それぞれっスもんね~」
「色んな人の考えがありますもんね〜」
↑ ↑ ↑
以前同じ職場で、実際にほぼすべての会話をこんな感じでしめくくる人が居た。(確かになんか締めくくったっぽい感じはする便利なセリフではあるし、私も全然言った事はある)
しかし、この人から思想やポリシーとまでは言わなくとも、個別具体的な考えや価値観めいた話を聞いたためしが無い。(仕事の話もプライベートの話も含め)
この人は、インターネットスラング(2ちゃん?5ちゃん?用語的な)とファッション用語にアンテナを立てていて多用する。
おそらく、30代前半では自分をおじさんと認められずに、自分より下のZ世代的、ゆとりさとり世代的な流行の動向を敏感に気にし、その世間のトレンドの波を乗りこなし迎合しようとする、良く言えば今っぽい人、悪く言えば酷く大衆的で没個性でノンポリな人。
以上の偏見から、私はコイツはペラッペラの激薄の人生を送ってきた、中身がスッカスカの、頭がピーマン野郎なんだと判断したのち、業務連絡以外の雑談、対談を一切やめた。日勤夜勤と人の入れ替えで組み合わせは変わるが、2人だけで回す部署だったので雑談は基本、対談となる。
「価値観って人それぞれっスもんね~」
上記の便利なセリフからは、寛容な態度や、複雑性や多様性を包み込む広く大きな視点の提示が感じられ、使う場面によっては大変救われる事もあるし、何より色んな価値観に触れてきた感じを醸せるセリフではある。
ただ、大小関わらずなにかしらの意見を求められた時に、その全ての質問に対し、断定せずにふわっとさせ、いなし、スカし、かわし切れる程、万能なセリフではない。
どういう部署かというと、精密機器を扱う業務のくせにその部署はメチャ腕力を使うパワー系の仕事なのだ。あと、私とその人も含めやたらと派遣社員が多い工場全体のいち部署である。
で、業務の工程的に同じ部署の人とのバランスを考えると、いっぱい積みあがった一番下にある重いパーツを引っ張り出さないと日勤の人との仕事量のバランスが保てない場面でも、その人は臆面もなく「絶対やりたくないっすね~」と言ってのける。
最後に書くが、この類の業務の不均衡を是正するために動いた私は、同僚に傷害を加えられ、警察沙汰および民事裁判まで行っているし、この人もそれを知っていた。
その人がそもそも自分本位な人間でもあるし、その人が前に居た部署がそんな仕事の仕方だという噂を聞いたし、時給の良い夜勤限定なら別に良い、という話で部署移動してきたと言っていたが、その時点で舐めてる感じがしてて最初から私はピキピキきていた。
仕事内容も簡単な方がいい、時給も高い方がいい、それは結構な事だが、そのしわ寄せを食らう人間は誰なんだ?今すぐ目の前に連れて来い、と思った。だが、実際しわ寄せを食らったのは私を含め、最初にこの部署にいた3人だった。不思議だ。
「価値観って人それぞれっスもんね~」
このセリフもまだ数回なら、含みを持たせたまま大人っぽい感じで終われるかもだが、日に2〜3回、週に10回以上ともなれば「あっ、雑談したくないタイプか、私とは話したくないのかな?」あるいは「何も考えの無い頭がピーマンかおっとっとな人なのかな?」と私は考える。
推測だが、自分と違う価値観や考えに触れた際に「それってどうゆう考え方ですか?どうゆう意味合いですか?」とか聞いたりして、その輪郭を探ったり、内容を想像したり、自分で咀嚼しないままに「価値観って人それぞれっスもんね~」というキラーワードで切り捨てて生きてきたのかもしれない。
これも推測だが「知らない=恥ずかしい」と思い込んでいるようで「自分の知らない事柄=無知と思われたら怖い」みたいな思考回路になってて、気付いたら割と世間知らずに仕上がってしまって、自分なりの言葉を紡げないまま30何歳を迎えてしまった人のように見えた。
んー、単純に嫌いだったので、ちょっとイジワル目な推測が入ってしまいましたが、私の人生史上でそうゆう感じが強めの人に出会った事が幾度かある。至って当たり前の使い古されたセリフやワードやフレーズに頼り切る人。
それ自体は悪くもなんとも無いが、そうゆう人で1.「自分は嫌いっすねー、無いっすわー」2.「え?知らないっすか?」の1.やたらと否定してくるマウントと、2.単語を知らないの?マウントが重なると、自分なりの言葉や考えが世間とズレてたら嫌だから、後出しで無難な事しか言わないツマラナイ人と私は判断している。
絶対にどんなジャンルでも居るはずだと思うが、付き合いがある程度濃くならないとメクれないからタチの悪い、ペラくて薄いイカ煎餅野郎、いや頭ピーマン野郎。
多分おそらく「知らない=恥ずかしい」「言葉を知らない=知識が無い」ゆえに「その単語や人物などを知らない=無知なので=恥辱である」みたいなロジックなのだ。
その先のステップの”言葉”を使った考えや価値観の組み立てや、その知った”言葉”を行動し体現し経験に組み入れる事を重視できずに、その手前で表面的に生きている人。
こうゆう人は、特定の単語を知らなかった人を捕まえて、言う。
「えっ知らないの〜?」(優越感丸出しの顔で)
私は、初めて出会う単語を知らない事など恥ずかしくもなんとも無い。(でもその顔はムカつくけどな)
仮に、こうゆう人と議論をしようとも絶対深められないし、積み上げられない。
例えがあんま上手く無い気がするが、対話をDIYに例えるとこんなイメージだ。
「スコップ知らないの~?」と優越感顔をしてるだけでは、いつまでも良い勾配の水路は出来ない。
「レンガ知らないの~?」と優越感顔をしてるだけでは、いつまでも頑丈な花壇は出来ない。
スコップやレンガの単語知らなかったのは申し訳ないっすけど、その単語の意味や使い方を端的にお伝え頂いて、早く仕上げませんか?そうしてもらって早めに取りかかった方が多分はかどると思うんすよね。
でも「スコップだよ?使った事ない?見た事もないの?」ってまだしつこく優越感にひたりたい感じ出してるなら、ちょっとダルいんでそのDIY(対話)からは、いち抜けさせてもらいます。
ついでにレンガにつまづいたフリして散らかしてから私はどっかに行きます。
どうぞお一人で、対話をしててください。
何なんだろう?こうゆう人。情報化社会を履き違えてるのか、詰め込み教育の弊害なのか。ネットの過情報に溺れてるのか。例えやすいのはテレビのクイズ番組の影響とかかな。
対話や、DIYは途中で「そんなん知ってたんだ」とクイズ番組みたいにポイントや点数が入ってる感じの時もあるけど、それが最終問題じゃないなら、ある程度の区切りまで共同してテンポ良く進めるのがスジじゃないかなと思うわけ。(やっぱあんま例えが上手くないかな)
こうゆう人に1つだけ知って欲しい言葉がある。
「知行合一」(ちこうごういつ)
知識と行為は一体であり、行動を伴わない知識は未完成であり、知って行わないのは、未だ知らないことと同じである事、という意味である。
是非、新しく仕入れた単語があるなら、それに則って行動に移したり、自分の価値観や考えに繋げて自分なりのセリフに仕立てるなりしてピーマンの中身を豊かにして頂きたい。
私もかなりノンポリだし大衆的なヤツなもんで頭の中身がピーマン的な部分も相当あるが、何か特定の単語を知ってるか知らないかぐらいでマウントを取ろうとするほどペラい人間、イカ煎餅野郎、ピーマン頭野郎ではありたくない。
私は、やってるかやってないか、という行動出来ているかを主軸に、真の知識を探求していたい。
とか言ってる私は、Youtubeとアマゾンプライムが観れれば、何も行動をせずに1〜2年平気で引きこもれる、嫌味なインドア野郎である。
で、私は、この人と業務連絡以外の雑談を一切やめてから楽に仕事が出来るようになったなぁと思っていたら、突然「不知火さん(ペンネーム)の態度が冷たい」という趣旨でキレられた。ん?不思議だ。
「価値観って人それぞれっスもんね~」
あんなになんでも、このお決まりのセリフでふわっとさせてスカし、いなし、かわし、そちら主導で終わらしてた対話をキミは続けたかったのか?不可思議だ、もはや不可解だ。
その人はだんだんヒートアップしようと2〜3球分くらいの怒りを私にぶつけてきた。対して、私は嫌味な性格ゆえ日頃コツコツ堪忍袋に貯めていた大義名分というかこちらの言い分を、あの時つまづいたフリして散らかしておいたレンガを全力投球するかの如く、大きく振りかぶり8〜10球くらい連続でぶつけた。
そしたら、すぐにめっちゃ謝ってくれた。私の逆ギレの手数の多さと、オーバー目なトップギアでの怒りの大きさは予想外だったのだろう。「で、何が言いてぇんだよ、おい」と単純にイキり散らすのはかなり爽快だった。多分キレ方の知識は私の方が豊富だったようだ。
その人は、最初はキレ顔をしていて、えっ?マジっすか?みたいなキョトン顔になってからジワジワとマジスミマセン顔になって謝罪してくれたので、私が「まっ、とはいえ今日の作業はとにかく安全第一でいきましょうね。」と一定の手打ちにして以降は「価値観って人それぞれっスもんね~」を聞く事は無かった。
この人が言ってた事で覚えてるのが、突然何の脈絡もなく「ガウチョパンツも元々レディースから来てますもんね」というセリフを投げかけてきた事だ。パンツの話もジェンダーの話もメンズファッションの話も、もはや服の話すら何もしてなかったし、今までした事も無かった。突拍子が無さ過ぎた。
ただただファッションうんちくを言いたかっただけかもしれないが、私はオシャレでは無いしガウチョパンツがなんなのかも知らない。どういう回答が望みで、話がどう展開していくのがイイ感じなのか皆目検討がつかなかった。
なんか一応、私のターンっぽかったのと、もしかすると私の「ガウチョパンツって何ですか?」待ちの可能性も捨てきれなかったため、考えた結果、その年で一番カラッカラに乾いた「へーそうなんですかー」を絞り出した。
この時に発生したモヤモヤは、イキり散らかした時の爽快感で完全に打ち消されたし、その人には関係ない日頃のストレスもいくつかノっけたので、私のストレス指数的にはプラスで収支した。
だがあの時に、私はその単語を知らない事をキチンと開示し、その上であなたの話の展開に疑問を呈す「ガウチョパンツって何ですか?ってか急に何の話っすか?」くらいの返答がちょうど良かったのでは、と少し悔やまれる。
あと、この人がエドワード・スノーデンを知らなかった時、そして次の日(おそらくスノーデンを調べて政治的な人間だと変な解釈をしたはず)朝一開口一番に「自分、政治とか興味ないっすよー」と、またしても突拍子も無い事を言った時に、もっと辱められたのでは、と悔やまれる。
でも、もうどうでもいっか。
この人の話は、次の記事を書くための布石なので、細かく記述したが、もし前職の関係者が観たとしてもあまり興味ないだろう。
※以下は、実名かつ事実です。
私に寸借詐欺未遂をカマしてきたタカハシケンタロウ(実名・自称青学法学部卒)は、八幡宿にトんだが、あえなく私に見つかり怒鳴られ、家をあさられ、最寄りの警察署へ連れてかれ、民事不介入で警察が面倒くさがったので一筆書かせ、毎日LINEで預金残高を送るという修行を経て、私に元本2万円を完済した。
そして約2週間ほどかけて貯めた2万円を取りに行く時に、私が探してきた別の債権者ヤマさんと登場するというドッキリ&怒鳴られ&家あさられ&親電&実家凸&結局、ヤマさんの元本3.5万円を毎日振り込み、約1か月ほど毎日LINEを送り続けるという修行を経て、完済した。
その完済のタイミングで鉄兄へ教えてあげて1万円を無事完済し、その後で私に、3人でタカハシの実家まで遊びに行った時のレンタカーだとか高速代とかの1.8万円を振り込んでくれた。(決して7〜8時間軟禁して実家連れてった恐喝とかでは無いと信じている)
※以下も、実名かつ事実です。
『#14 バッセン旅の恐怖体験ベスト3とバッティングセンター』で私がキレてた案件がコチラ↓
実際に、パツキンのパンチパーマでクラクションを鳴らしてカツアゲ(損害賠償請求)を完遂させ、金銭も#14の記事内容も回収できた。
私を持ち上げて傷害を負わせ、私に被害届→在宅捜査→書類送検→不起訴からの民事訴訟をされた体重120〜140kg位ありそうな熊のような大男Kイヌマは、第一回の私の答弁書の「恫喝めいた言動…」をおそらく”恐喝”と勘違いし、返答で自ら「確かに財布を出せと言いましたが…」と、私の訴状には無い恐喝未遂罪を答弁書で、なぜか勝手に自白していた。
また、なぜか熊男Kイヌマは、裁判官が「じゃ次回はいついつの水曜日の10時で…」と言った後、素早く手をあげ「AM10時という事で宜しいですか?」と気丈に質問していた。堂々と手をあげる姿が、天井が高く静かで厳粛な裁判所の空気に臆してないアピールに見えたが、あれはアンタが私に賠償金20万円を超分割でお願いした事よりもよほど恥ずかしい質問だった。
裁判官は全く抑揚の無い、フルフラットなトーンの声で答えた「ですから10時です。」
私は厳粛な空気に臆していて、すぐ気付けなかったのだが、もしAMじゃなくて、PMなら、午後って事でしょ、午後10時は夜でしょ、22:00に開いている簡易裁判所は、さすがに無いっしょ。
さすがに「時間って人それぞれっスもんね~」では、この契約社会は成立しない。
————————–
で「知行合一」という言葉を生んだ中国のバッティングセンターはコチラ
「CAGES Indoor Athletic Club」
325 Changhua Rd, Jing’An, Shanghai, 中国 200041
6FP2+XM 静安区, 中華人民共和国 上海市
-
前の記事
#42 中750日とバッティングセンター 2023.08.15
-
次の記事
#44 コロナとバッティングセンター 2023.09.01